海外研究拠点

MEIS2と海外研究拠点

AA研は中東イスラーム研究教育プロジェクト(MEIS)の活動の一環として、2006年2月にレバノンのベイルートに「中東研究日本センター」Japan Center for Middle Eastern Studies(略称JaCMES)を、2008年3月にマレーシアのコタキナバルに「コタキナバル・リエゾンオフィス」Kotakinabaru Liaison Office(略称KKLO)を設立しました。レバノンは中東における、マレーシアは東南アジアにおける多宗派・多民族国家の典型で、それぞれの社会・文化ではイスラームが重要な位置を占めています。

MEIS2はその両拠点において国際共同研究を推進します。ベイルート拠点では「現代アラブ君主制における正統性原理の変容と再興―イスラーム主義との相克」Transformation and Revival of the Legitimacy in Modern Arab Monarchies in Rivalry with Islamism(2019-2021年度)、コタキナバル拠点では「東南アジアにおけるイスラーム主義と社会・文化要因の相互作用に関する学際的研究―トランスナショナルなネットワークと現地の応答」Multi-disciplinary Study on the Interactions between Islamism and Socio-cultural Factors in Southeast Asia ― Transnational Networks and Local Responses(2020-2022年度)という共同利用・共同研究課題を実施し、現地の研究者と連携しながら、ムスリム・非ムスリムの共存、イスラームが多数派を占める社会での多元的な文化のあり方について、新たな知見を提示します。また、AA研フィールドサイエンス研究企画センター(FSC)との連携を図りつつ、両拠点における講演会やセミナーなどの事業を通じて日本と現地の研究者との交流を深めていきます。

これまで両拠点で実施されてきた国際共同研究は次のとおりです。

ベイルート拠点:
・「中東都市社会における人間移動と多民族・多宗派の共存」
  Human Mobility and Multiethnic Coexistence in Middle Eastern Urban Societies
 (第1期:2010-2012年度/第2期:2013-2015年度)
・「中東社会における宗教宗派的・政治社会的少数派に関する研究」
  Studies on Religious and Politico-Social Minority Groups in Middle Eastern Societies
 (2016-2018年度)

コタキナバル拠点:
・「東南アジアのイスラームと文化多様性に関する学際的研究」
  Multi-disciplinary Study on Islam and Cultural Diversity in Southeast Asia
 (第1期:2011-2013年度/第2期:2014-2016年度/第3期:2017-2019年度)

(黒木 英充)

海外拠点の利用に関する問い合わせ先

東京外国語大学研究協力課共同研究拠点係
Phone: 042-330-5600, 5603
Fax: 042-330-5610
E-mail: kenkyu-zenkoku[at]tufs.ac.jp ([at] を @に変更して送信下さい)

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